選択の果てに 前編 大丈夫だよ カアサン
自分は何かを選ぶのが下手らしい
本屋に行けば選んだ本が新品なのにやぶけてる
2台並んでいる自動販売機で缶コーヒーを買おうとしたら選んだほうは壊れている
分かれ道で選んだほうは行き止まり
選んだ今の嫁…の話は ...
死して屍 拾う者なし
10年前の老兵
老兵は ただ去るのみと お前は思ったのか
お前は知ったのか 新参者を見て自分が お荷物になると
だから 自ら幕を閉じるのか
お前には まだ やるべき仕事がある
自分には お前が必要 ...
あの日の自分は冴えていた
脳が冴えわたる瞬間がある
それは 突如 何の前触れもなく訪れる
冬の朝の透明な冷えた空気や 台風が去った後の雲ひとつない透き通る青空 草原に吹く颯爽とした風に感じる純粋で新鮮な感情
汚れたガラス越しに見ていた世界が ...