急に思いついたので(長文)ダジャレと秘かな仕掛け

思いついた事って すぐに忘れてしまう内容と 長く覚えている内容との二種類があると思う

今回 自分が突如 思いついた内容は すぐに忘れてしまう方に入るだろう
だから 忘れないうちに書いておこうと思う

他にアップしようとしていた記事があるのだが
どうしても今回の事を先にアップしたくて優先順位を変えた

わざわざ優先順位を変えたと言うことは さぞかし面白いのかと期待して読むかも知れないが
優先順位を変える=面白いと言う式と関係なく 気まぐれで書いているだけだと気づくだろう

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前置きが長くなった

自分が思いついたのはギャグと言うかダジャレに近いことだ

ダジャレと言えば
土管がドッカーン!とか布団が吹っ飛んだ!とかが有名だろう

自分は そこからヒントを得て思いついたネタ

それは…

「布団が うどんだ!」

面白いよね これWW

想像してみてよ 布団が うどんになっているんだよWWあの食べる うどんにWW

これを思い付いた時 凄いのが降りて来たって震えたよ
布団が うどんだ!WW 想像すればするほど笑えて来るWW

過去に思いついた カタツムリを買ったつもりを超えるネタだと思うWWW

…まぁ そんだけの話

……

………

今日も残業だった

この数か月 残業をしないで家に帰れた日がない

無藤 黒太(ムトウ クロタ)は軽くため息をつきながら暗闇に佇む二十階建てのマンションを見上げた

都心から電車で三十分圏内で駅からも近い
結婚を機に妻の香里(カオリ)と話し合い購入したマイホーム

黒太と香里の住む部屋は この二十階建てのマンションの十三階にある

二十五歳で結婚し このマンションで生活を始めてから 四年がたつ
黒太と香里には まだ子供はいない

結婚する前に香里が「今は仕事をしていたい」と希望していたので 黒太は香里が子供が欲しいと言うまで待つ事にした

それから四年がたつのだ

黒太は早い内に お互いに話し合い子供を作って置くべきだったと何気なく思う時がある
そうすれば今とは違う生活になっていたのではと思うのだ

黒太はマンションのエレベーターに乗り十三階のボタンを押す

今の時刻は二十三時だ 静けさが支配するマンションにエレベーターの動く機械音だけが響く
誰ともすれ違うことなく黒太は自分の部屋のドアの前についた

もう香里は眠っているだろう

眠っている香里を起こさないように気を使いながら カバンから鍵を取り出し静かに鍵を開け部屋に入る

ダイニングルームの電気だけが付いている

白い二人掛けの机の上にコンビニ袋が置いてあるのが見えた
香里が買ってきたコンビニ弁当が入っているのだ

夜 遅くに帰りコンビニ弁当を食べる それが黒太の日課になっていた

香里は寝室で寝ている

黒太が残業で遅くなるようになったのが半年ほど前からで その当初は まだ香里は黒太の帰りを起きて待っていて晩御飯も作っていた

黒太の帰りを待ちながら椅子に座り うたた寝をしている姿も 度々 目にした

そんな姿を見た黒太は香里に「眠いのを我慢して俺の帰りを待つ事はない 晩御飯も無理して作らなくてもいい」と言った

香里はデザイン事務所で働いていた

最近 香里の考えたデザインが大手企業に認められ まだ採用まではされていないが そのせいで仕事が忙しくなり香里の帰りも遅くなっていたのを黒太は気にしてのことだった

お互いが仕事で疲れ 眠るためだけに家に帰る

香里との生活は すれ違いになり 同じ日に休みが取れてもケンカばかりしている

仕事でのストレスを文句を言い合うことで お互いに はけ口にしてしまっている

黒太はコンビニ弁当を温めて食べシャワーを浴びる
熱めのお湯を全身に浴びながら黒太は もうすぐだ もう少しの辛抱だと考えていた

シャワーを終えパジャマに着替える

冷蔵庫から発泡酒を取り出し立ったまま半分ほど 一気に飲む
冷たい炭酸とアルコールが喉を刺激した

黒太は あーと言いながら息を吐き出す そして白い蛍光灯の光に照らされる部屋を見回す

殺風景だと感じた

何も無い 寂しい部屋 それが黒太の感じた思いだ

物が無いわけではない
逆に部屋の中は雑多な物で溢れている

食器棚には多くの皿やコップがあり テレビ台には結婚当初の二人が微笑む写真が飾られ 部屋の隅には冷蔵庫に入り切れなかったペットボトルや野菜が置いてある

黒太が感じたのは視覚からの印象ではなく心で感じた心情だ

新婚生活は楽しく幸せだったと思い出す

この部屋で 一緒に笑い合い ご飯を食べ 映画やドラマを見て 仕事のことや二人の これからの未来を話し合った

この部屋に夢と希望があり幸せがあった
この部屋の中にいるだけで興奮と高揚が 明日への活力が沸きあがる気がしていた

今は無い

だから黒太は自分の人生を 明日を生きる活力を取り戻そうと計画した

この殺風景な部屋に結婚当初の興奮と高揚を感じて生きて行けるように

明日が黒太の三十歳の誕生日 その日を決行の日と決めて準備を進めてきた

今の残業が続く日々は 黒太にとって計画を進める上で恵の雨となった

もともと黒太は残業をしてまで金が欲しいと思っていなかったし何より残業どころか仕事をすること自体が好きではなかった

会社では目立たず与えられた仕事だけを淡々とする人畜無害の男で通し
人付き合いも軽く浅くを徹底して 残業を与えられないようにしないように仕事をし定時に帰っていた

その流れが変わったのが半年前だ

三人の男が同時期に会社を辞めた
ベンチャー企業に引っ張られたとか 三人で事業を立ち上げたとか噂されたが
本当のところは誰にも分からない

黒太は その恩恵を受けた
他人から見れば そう思えるだろうが黒太にとっては とばっちりに近い

会社は三人の抜けた穴を埋めるべく臨時会議を開いた
辞めた三人は会社が期待していたポストについていたために人事には注意が必要だった

今 会社内には二つの派閥がある
派閥と言っても人間関係の軋轢から生まれたものだ
それがいつしかA派かB派かと社内を分ける事になった

黒太は その どちらにも属していない 極力 人付き合いを避け仕事だけを淡々とこなす姿が両方の派閥から敬遠されたのだ

そのうちに黒太はAからBへ BからAへ 差し障りのない ていのいい連絡係のような立場になった
その中立の姿勢が 今回の臨時会議で注目された

AとBそれぞれの派閥から一人ずつ選出する事は すぐに決まった だが埋めるべきポストは三つ
Aから二人選べばBが不満を言う 逆もしかり 三人の人間が辞めて会社がゴタついている時に それに拍車をかける内部の争いは避けたい

そこで中立の黒太が選ばれたのだ

異例の出世である

そのことを告げられた黒太に喜びや嬉しさなどなかった
不平と不満 なんで俺なんだと言う運命の不条理を感じた

もう これからは定時で帰れることはないだろう

そして その懸念は当たっていた

妬みと嫉妬から両方の派閥の人間から嫌われ 抱えた仕事を振り分ける仲間もいない

黒太 一人で仕事をするしかない 終わらないので残業をする
だが残業をしても間に合わず明日へ持ち越す

昨日の仕事の残りと今日の新しい仕事をする
また仕事が間に合わず残業をする 明日へ持ち越す

こうして黒太の残業の日々が始まった

肉体的にも精神的にも辛いだけの日々

それでも黒太は歯をくいしばり耐えていた

異例の出世は悪いことばかりではなかったのだ

残業続きの日々は 妻 香里との生活と心の距離を再認識させるきっかけにもなった
そして 黒太の人生を変える出会いをも演出したのだった

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黒太の今を変える出会い

その出会いは 異例の出世を言い渡された日の夜に起きた

上司から話を聞いた黒太は その日も今までのように定時に会社を出た

もう定時に会社を帰ることはないだろう 残業ばかりの日々が明日から始まる
早く帰れるのは今日が最後かも知れない

そう思うと真っ直ぐに家に帰る気になれなかった

夜の街を目的もなく黒太は歩いた

駅前のデパートが立ち並ぶ賑やかな通りは 駅へ急ぐ人波と駅から吐き出された人波が 合流し騒がしくごった返していた

さらに歩き続けると通りが細くなり両側に居酒屋などがひしめく通りになった

ほろ酔いで歩くサラリーマンや大きな声で喋る若者が目に付いた

黒太は何の考えもなしに脇道を曲がる 目的がないのだから どこを歩こうが気にしなかった

曲がった先は キャバクラやホストクラブ 風俗店が乱立する薄暗い裏通りだった

繁華街

俺には縁のない場所だ

黒太は そう思った
居酒屋もキャバクラも黒太は行かない 行きたくとも行けない

それだけの金銭的な余裕が黒太にはなかった

マンションのローン 車のローン そして妻 香里との二人分の生活費
それら全てを黒太の給料で支払う 残った金で発泡酒や缶コーヒー 気晴らしの雑誌を買うことぐらいが関の山 働いているのに財布の中は無一文と言える

香里は結婚した時に「私も半分 お金を出すわ」と言ってくれたが黒太は断った
「これから一緒に生きて行くんだ お前の給料は未来の俺たちのため 子供が出来た時のために貯金すればいい」それは黒太の本心だった

僅かな お小遣いで日々を生きて来た だが黒太に不満はなかった 不便も感じなかった

それで良かった

そんな事を頭の片隅で考えながらキャバクラやホストクラブがある裏通りを黒太は歩いた

今まで立ち寄ることのなかった猥雑な裏通りは物珍しさと相まって黒太に新鮮な刺激と興奮を呼び起こさせる

そして 出会った

一般の人が立ち寄ることも興味さえ引くこともないマニアックな店だった
黒太自身 そんな物に興味や関心を持ったことは今までない

だが
全面がガラス張りのショーウィンドウになっている店を前に何かに引かれるように黒太の足は止まった

ショーウィンドウには黒太が名前も使用法も分からない商品が並んでいる

その商品の隙間から 店内を見た時に黒太の足を引き止めた理由が分かった

そこだけが光り輝いていた

黒太が感じたのは 一目ぼれ そんな甘く優しい感情ではなく 男の本能 ただ自分のものにしたいと言う欲情だった

腰まで届く長く艶やかな黒髪 大きな胸と妖艶な腰つき そして黒太の心を何よりも掻き乱すのは その大きな瞳だった

ショーウィンドウ越しに見た彼女に黒太は興奮した

彼女を手に入れたい その身体をくまなく触り抱きしめたい
でも それは夢想だと黒太は分かっていた

俺には妻の香里がいる それ以前に この店に入る勇気も度胸もない 入った所で何になる
金のない俺が入って何を得れると言うのか

それが現実だと黒太は諦め 彼女の姿を目に焼き付け店を後にした

黒太の秘かな楽しみ

異例の出世をした翌日から 黒太の想像通り残業の日々が続いた
一週間 二週間と残業の日々は続いて行く

それでも黒太が頑張れるのは 店で見た彼女の存在のおかげであったと言える

彼女の姿を思い出すたびに 黒太は燃え上がるような欲情が湧くのを感じていた 欲情が生きる活力になることを黒太は知った

俺に足りなくなっていたのは これかも知れない

黒太は残業の疲れを癒すかのように 週に数度 わざわざキャバクラやホストクラブのある裏通りを歩き彼女のいる店の前を通り彼女の姿を盗み見るのだった

そして彼女と過ごす時間を想像し悦に浸るのだ

加藤 麗子(カトウ レイコ)それが彼女の名前だった

名前を知ることが出来たのは偶然だった

いつものように黒太が彼女の姿を見にきた時だ 店内に入る二人組の男の会話から加藤 麗子の名が出た
黒太には直感的に それが彼女の名前だと理解できた

金持ちは貧乏人が超えられない壁や境界を簡単にすり抜けて行く

男達は店に入ると彼女の傍に近づいて行った

黒太は歯がゆくて仕方がない 俺に金があれば あの男達のように一直線に彼女を……麗子を……

ここで初めて黒太は貯金のない生き方を後悔した

あの時に 香里の「私も半分 お金を出すわ」の申し出を素直に受け入れていれば 俺にも金が残っていただろう

香里の給料は全額 二人の将来のために貯金すると言っても本当に香里が貯金をしているかは分からない

黒太は 麗子の前で楽しそうに会話をする男達から目をそむけ その場を後にした

名前を知っただけなのに 黒太には親近感が増して二人の距離が縮まった気がした

頭の中で 彼女と呼んでいたのが麗子と呼ぶことで急速に存在感が強くなっていった

麗子の黒髪をなで 胸にさわり 腰に手を当て 「麗子」と呼びかける

麗子は あの大きな瞳で黒太を見つめ微笑む

黒太の麗子への思いは増え続ける欲情をまとい膨らむばかりだった

残業ばかりの日々が始まってから一カ月がたった給料日に黒太は貰った給料明細を見て驚いた

先月よりも格段に給料が増えていたのだ
出世をした事と残業が多くなった事を考えれば当然なのだが 黒太は麗子の事ばかりを思うあまり給料の事を気にしていなかった

そして黒太に ある計画が浮かんだ

この給料ならローンと生活費を引いても かなり残る 残った金は全て貯金する

妻の香里にはバレないように普段 通りの生活をして 充分過ぎるほど金が貯まった時に 俺は麗子を迎えに行く

麗子だって喜んでくれるハズだ

黒太には確信があった
最近 麗子に会いに行くと麗子は黒太を待っていたかのような感じを黒太は受けるのだ

黒太が麗子と見つめ合う時間も増えていた

まだ言葉さえ交わしていないが言葉さえいらないと思えるほど 麗子の瞳は真っ直ぐに黒太を見つめる

金だ 何をするにも金が要る

五カ月後 俺の誕生日まで金を貯める そして俺は誕生日の朝に全ての貯金を持って麗子を迎えに行く

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黒太は空になった発泡酒の缶をテーブルに置いた

殺風景な部屋 何も無い部屋

でも それも今日で終わり

明日からは違う
明日の俺の誕生日からは 結婚当初に感じた興奮と高揚が この部屋に戻ってくる

そして麗子がいる日々が始まる

黒太は寝室のドアを開け中に入る

部屋の中は暗く 妻の香里の微かな寝息だけが聞こえる

ベッドは二台あり それぞれが離して置いてある
先に眠る香里を起こさないようにとベッドを離したのだ

黒太は眠る香里の顔を見ようとしたが闇に隠れ顔は見えなかった

香里は怒り狂うだろうか それとも 泣きじゃくり悲しむのか 軽蔑し俺をののしるか

実際のところ 黒太には もう どうでもいいことだった
ふと そんな事を考えたのは黒太の中にある香里への罪悪感のせいだったかも知れない

誰にだって秘密はある

香里が 少し前に 遅く帰ってきたときがある
黒太は その理由を聞いた 香里は女性雑誌の編集長に無理矢理ホストクラブに取材の同行を頼まれてと笑って答えた

それ以来 香里の俺に対する態度が変に感じられた

もしかしたら香里はホストクラブにハマり貯金を男に貢いでいるのかも知れない

本当のところは黒太には分からない

誰にも秘密がある どちらにしても もう 黒太の計画は動き出している

計画は明日 決行する
麗子を連れてくる

黒太は暗闇の中 自分のベッドへと歩く

後ろで香里が動いたような気配がした 寝返りをうったのだろうと黒太は思った
黒太がベッドに近づき 布団をまくろうと手を伸ばした時に 暗闇になれてきた目が部屋の隅の四角い箱をとらえた

あんな箱あったか?

四角い箱は 大きなスイカが丸ごと入りそうなサイズだ
黒太の記憶では四角い箱は昨日まではなかった

香里が寝る前に置いたのだろうと黒太は思った

香里が置いたなら香里の持ち物だ 気にしてもしょうがないと黒太は考え布団に手をかけた瞬間
黒太は叫び声をあげた
「布団が うどんだ!!」
布団が うどんだったのだ
動揺する黒太の背後から香里の声が聞こえた

香里はクスクスと笑いながら
「あの娘 麗子って言うんだって」と言ってきた

黒太は戸惑う なぜ香里が麗子の名前を知っているんだ?

香里のクスクス笑いは止まらない
「ビックリしたわ あなたが あんなのを好きになるなんて」

黒太は背筋が寒くなってきた

「凄い物欲しそうな目で見てたものね あなた」

黒太は声にならない声で聞いた
「なんで麗子の事を知っているんだ?」

香里は
「偶然よ 取材の同行でホストクラブに連れて行かれた帰りに あなたの姿を見つけたのよ」

暗闇の中 香里のクスクス笑いが続く

「あなた 明日 誕生日よね だから私がプレゼントしてあげるわ」
そう言うと香里は部屋の隅の箱を指さした

黒太はヨタヨタと箱に近づく

突如 部屋が明るくなった 香里が部屋の電気をつけたようだ
四角い箱は赤い紙でラッピングされ同じく赤いリボンがかかっている
香里はクスクスと笑いながら
「早く開けてよ」と言った
そして
「最初は勇気が必要だったわ 何事も最初が大変なのね でも その後は平気だったわ」と言う
黒太は震える手でリボンを取りラッピングを剥がす
箱を開けると麗子の大きな瞳と目が合った

「麗子!!」

麗子の瞳は まるで生きているかのように黒太の事を見つめている

香里が嬉しそうに言う
「欲しかったんでしょ それが」

黒太は震える手でガラスケースに入っている麗子を胸に抱えた
「なんで…こんなことが…」と言うので黒太は限界だった あとは ただただ涙が頬を濡らすだけだった

香里は
「本当に好きなのね その娘のことが」と苦笑した

そして
「大事にしてよ 恥ずかしい思いをして買って来たんだから」と言った

こうして
加藤 麗子18禁フィギュア 数量限定プレミアムバージョンは殺風景の部屋に飾られるようになった

興奮と高揚を受けながら黒太は毎日 麗子を眺めては元気いっぱいに仕事へと行くようになった

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終わり